宮崎の自然(1)〜かみのものがたり〜
記紀によると、邇邇芸命(ににぎのみこと)が、高天原から日向国の高千穂に降り立ったと言われており
※命(いのち)と書いて、命(みこと)と読みます。
宮崎県には、日本神話にまつわる場所が数多くあります。
かみのものがたりを、自然を楽しみながら、旅してみたいものです。
高千穂峡
高千穂峡は、太古の昔、阿蘇火山活動によって噴出した溶岩流(火砕流)が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出した侵食谷です。
1934年(昭和9)11月10日に、五ヶ瀬渓谷(ごかせがわきょうこく)として名勝・天然記念物に指定されました。
渓谷内には、約17mもの高さをもつ雄大な滝「真名井の滝」があります。
天孫降臨の際、この地に水がなかったので、 天村雲命(アメノムラクモノミコト)が水種を移した「天の真名井」から湧き出る水が滝となったと伝えられています。
貸しボートもあります。
夏季期間中、真名井の滝、遊歩道がライトアップされ、幻想的な自然の景色がみられます♪
また、神話に由縁のある「おのころ島」や「月形・日形」「鬼八の力石」など、 かみのものがたりを十分に感じることができます。
住所:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井
駐車場:
・御塩井(おしおい)駐車場 有料 500円
・あららぎ駐車場 有料 300円
・大橋駐車場(無料)
・駐輪場:おのころ池周辺の広場
天岩戸神社
古事記・日本書紀には天照大神(アマテラスオオミカミ)は弟の素戔嗚命(スサノオノミコト)の乱暴に怒り、天岩戸に籠もられたと記してあり、その天岩戸は西本宮に祀られています。
お祓いを受けると、西本宮から対岸の「天岩戸」を拝観できます。
また、境内には御神木町木「おがたまの木」と「古代銀杏」があり、東本宮には杉の根本から湧き出る御神水があります。西本宮には、古代高千穂地方の貴重な資料約2.000点を展示する微古館があります。
天安河原
天岩戸神社西本宮から岩戸川に沿って徒歩約10分位。
天照大神(アマテラスオオミカミ)が岩戸にお隠れになった際、天地暗黒となり、八百万の神々がこの河原で集まって、天照大神にどうにか外に出てもらおうと試行錯誤したと言われています。
別名「仰慕ヶ窟(ぎょうぼがいわや)」とも呼ばれ、祈願を行う人たちの手によって石が積まれています。
国見ケ丘
神武天皇の孫・建磐龍命(タテイワタツミノミコト)が、筑紫の国(九州)統治の命を受け、下日向県(しもひゅうががた)を経て阿蘇に向かう途中、ここで四方を見渡し、国見をしたという伝説の地です。
西に阿蘇外輪山、五岳、東に、神話伝説の地、高千穂盆地、北に、日本百名山の一つである祖母山、南に、天孫降臨の地と伝えられる二上山(ふたがみやま)に続く椎葉の山々を見ることができます。
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天下りした際の、神々の石像が立っています。
雲海は、9月中旬~11月下旬の早朝、日の出後1時間くらいまでが見頃です。
寒さ対策をしっかりして、ぜひ、神話の一景をご堪能下さい。
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